16分おんぷです。
ブログをごらんの方はとっくにご存知でしょうが、好評につき期間延長していた「ヨーロッパピアノフェア」では、今日まで1時間無料で様々な輸入ピアノを試弾できました。
私の生徒(とお母様)2組が試弾を申し込んでいたので、時間を合わせて両方とも立ち会いました。
1時間の中で、それぞれのピアノの弾き比べ、音の聴き比べを的確にしていただくためには、やはりレスナーのアドヴァイスがあったほうがいいと思ったからです。
と言いつつ、ワクワクしていたのは私のほうでしたwww
先日のイヴ・アンリ先生が演奏されたホフマンGPもありましたし、ベヒのGPもありましたしね☆
まずはそれぞれざっと音を出してみて、それぞれのピアノの説明と響き方の確認。
よく耳を澄ましてフォルテとピアニシモの幅を聴きます。
「初対面の方の第一印象を感じる」という段階でしょうか?
本当に1台1台、音色も響き方もタッチも違って・・・華やかな印象の人、落ち着いた感じがする人、キラキラオーラを発している人、と人の第一印象と同じで、それだけでもみんな違っていました。
生徒には、せっかくなのでベヒとホフマンのグランドピアノを主に弾いてみてもらいましたが、ここからが人間関係でいう「深い親交」という感じ。
ベヒは「対話ができるピアノ」として知られています。
ゆっくり語り合ってみましょう、という時間です。
次に、自分が今弾ける曲を弾いてみてもらいました。コントロールが難しいと言われているベヒ&ホフマンですが、生徒からの「弾きにくい」という感想はありませんでした。
どちらかというと、2人とも「
無意識のうちに調節している」と感じで、子どもってやっぱり感覚的に捉えるのが早いなあと思いました。
それでも、やはり無頓着に弾いている部分もけっこうあったので、
「このパッセージは指の第1関節をしっかりさせて、打鍵スピードをあげて、でも腕は脱力したまま弾いてごらん」とか
「左右のバランスはどうかな?よく聴いて」
「おっと!それは出すぎちゃったからデリケートに打鍵して」
「姿勢をチェックして体幹(とは子どもには言いませんがwそういった意味のことを伝えます)をしっかりさせて腕全体を深く降ろすように」
などと言うとみるみるうちに音が変わっていったのです!!!
ちょっとした打鍵の違いで、私が
イメージしていた以上にいい音が出ます。
ずっとベヒでレッスンしてみたいなあ~
もっとゆっくり「どんな音を出したいか、出すべきか」なんてことを考えながらレッスンができたらどんなにいいだろう・・・
というのが正直な感想でした。
ベヒの音に包まれた、幸せなひと時でした。