仕事柄、クラシック系の方々と接する機会が多いです。
しかも、吹奏楽もやっているので、クラシック系よりちょーっとだけポピュラー寄りな(そしてクラシック系とはまた違う特殊な感覚の)人たちにも接する機会があります。
さらに、ライブにも良く行くので、バンド系の方々との接点もあります。
案外、私は特殊な世界にいるのではないかなとふと思いました。
私は高校、短大にて音楽を学びました。
声楽と音楽療法そしてホルンを主に学びました。
元々は根っからのクラシック系。
だから、クラシックも大好きですし、演奏会にもよく行きます。
ただ、今の仕事についてから、いろんな事を知り、考えるのです。
クラシックの良さ、美しさ、素晴らしさを伝えるためにどうしたらよいのか。
私は音楽が好きです。
それはクラシックを含めジャンルに関係なく、良いものは良いと思います。
その分、世間の演奏会離れ、ライブハウス離れは深刻で、私も常々悩んでいる事です。
クラシックは、やはり少し敷居が高いというか、1人でぶらっと聴きに行こう!という感じにはならないです。
しかも、興味のない人にとってすれば、その演奏会を知る由もなく、目に留まることもない。
ライブは、私も元々そうでしたが、あの音圧とイメージの悪さw
怖いイメージと楽しみ方が分からない、といったところでしょうか。
ネットで簡単に曲をダウンロードできますし、好きなアーティストの映像もすぐに見れる時代。
生で演奏を楽しむ習慣が少なくなった時代。
今後、いったいどうすれば良いのか・・・
クラシックに重点を置いて考える事にしましょう。
クラシックをもっともっと普及させるために、まずはやはり環境ですかね。
気軽に行く事のできる中~小規模のホールやサロンがもっとあれば良いなと思います。
その為には、利用する人(演奏者あるいは団体あるいは演奏グループ)が増える事。
演奏者を増やすには、クラシックの演奏を聴きにくる人(つまりクラシックファン)を増やすことが重要かと思います。
そして問題はここ。
ただひたすらにクラシックの曲を並べたコンサートの開催回数をかさねることが、果たしてクラシックファンを増やすことにつながるのかということ。
元々クラシックファンの方なら行くでしょうが、“クラシックファンを増やす”為には、“演奏会に行った事ない人に来てもらう”工夫が必要です。
まずは、
なんとかして演奏会に来てもらうこと。
そのためにはそのような人たちに、こんな演奏会があるよ、という周知ができること。そして
『おっ!なかなか面白うそうな演奏会やな』と思ってもらう必要がある。
つまり
目につくフライヤーあるいはポスターと、行ってみたいと思うきっかけを与えるなにか。
例えば、斬新な企画、演奏会では聴けないような選曲、
『四国初』とか
『涙しない人はいない』とか、ちょっと気になるフレーズが入るとか。
これはヴィレッジヴァンガードの心理作戦と一緒。
そして、そのような努力の末、普段はあまり演奏会なんて行かないけどちょっと気になって来てみました。って人の心をつかむ演出、パフォーマンスがあること。
もっと《クラシックファンでない一般のお客様》目線で、企画や選曲を考えなくてはならないのではないか・・・
では具体的にはどうしたらいいの?
次回につづく
2分おんぷ@たかまつ楽器