おんぷちゃんのひとりごと♪ Byたかまつ楽器

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仏ガールへの道

音楽以外の趣味はないかな〜とふと思い、考えてみると案外何もないことが判明。

絵は好きですが、『趣味』と言えるほど描いてるわけではなく、運動もジムでやる程度なので、趣味って感じではなく、他は基本音楽に関わることなので、何かしたいな〜と漠然と思ってた矢先

以前から興味のある『和』。
京都は特に大好きで良く観光に行ってます。

先日、東寺特集の雑誌を購入し読み進めていたら、仏像に関して分かりやすく説明してあって、非常に興味を持ちました。


よし、仏ガールになろうww


東寺には、空海が作った立体曼荼羅があることは知ってましたが、その仏像一尊一尊について調べたりじっくりと見て考えを巡らしたりってことがなく

『は〜 すごいな〜 室町時代だってよ〜 へ〜 顔こわ〜』

くらいの内容ぺらぺらの思考回路で鑑賞してました。


今思えばそんな私が恥ずかしいZ!



仏様には色々と種類があるようで、これは階級とか優劣ではなく役割なのだそうですが、

如来(にょらい)・・・悟りの境地に達したひと
菩薩(ぼさつ)・・・悟りを開くために修行をしているひと
明王(みょうおう)・・・説法をしてもダメなものをこらしめる
天(てん)・・・仏を守護する

このような役割があります。

見た目にも様々な特徴があって面白いです。

如来は奈良の大仏様のようなパンチパーマのような頭に額にほくろのようなものがあります。
仏ガールへの道_c0150287_1444209.gif

あのパンチパーマのようなものは、『螺髪(らほつ)』といって、偉い?仏様特有の髪型です。
服装といえば布切れを羽織っただけの質素なもの。
悟りの境地に達した物に、もはや装飾品は不要ということです。


菩薩は、悟りを開くために修行をしているものです。
仏ガールへの道_c0150287_1447678.jpg

まだ悟ってないので人間と同じく装飾品(冠や耳飾り、ネックレスやブレスレットなど)を身につけています。知らずに見たら、明らかに如来より豪華なので強そう(?)ですよねw


明王は、説法しても言う事を聞かないものに対し、力で言う事を聞かせる存在。
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そのため、明王は皆、怖い顔をし、武器を持っています。
優しく教えを説く菩薩に対し、力や威圧で教えを従わせる、と言った感じでしょうか。


天は、仏を守護する存在です。
動物に乗っていてすぐに色々な場所に移動することができ、顔や手や目が沢山あるのが特徴的です。
良く聞く『四天王』という言葉も、天から来てます。七福神の1人の毘沙門天は、この『四天王』の1人です。


こんなちょっとした事でも知っているのと知らないのでは、見方が少し変わりませんか?

ただ単に見るよりも、予備知識を少し入れて、かつ、じっくりと考えを巡らす・・・

これが『鑑賞』ですよね。




日本人は、観光地に行っても、じっくり、たまにはその物の前に座り込み見入る、な〜んてことはほとんどなく、1日に名所何カ所も回って、文化に触れた気になってるケースが多いです。
まあ、そうでない人ももちろん沢山いるでしょうが、外国の方からはそのような印象が強いんだとか。

これは1分1秒をも無駄にしたくない日本人特有の気質だと思います。

明治になって鎖国が解かれ、今までの遅れを取り戻すかのように寝る間も惜しんで働き、驚異的スピードで高度経済成長を迎え技術大国になった日本。

他国に負けたくない!という一心で働いてきた日本人ですが、すでに物も豊富になった現代では、同じ生き方は時代に合っていない気がします。
そのままでは、目的が漠然としたまま生き急いでしまい、結果、鬱などの心の病が増えてしまうのかなと思います。


これからは『楽しむ』生き方を実践していきたいですね。

『休む・楽しむ=怠け・サボリ』という意識がど〜も抜けきれず、楽しみ方をしらない人種になっていると思います。

もう少しゆっくりと時間をたっぷり使って文化に触れる機会を作ってみると、心に余裕がでて心が豊になるのではないでしょうか。



仏ガール。流行るかな?w



2分おんぷ@たかまつ楽器
by t_gakki | 2011-07-16 16:54 | スタッフ雑談NOTE