おんぷちゃんのひとりごと♪ Byたかまつ楽器

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演奏会を考える。②

※《演奏会を考える。①》から読む事をおすすめします!



前回のコンセルトクラールにて、私の友人(バンド系)が気に入った曲がなんと『悲愴』です!

これはまさに成功した例ですね。私も驚きました。


『アニメ』というテーマで行った前回のコンセルトクラールは、拍手なし、物語風のMC、という“見せ方”を取り入れてみました。
全体の曲と曲の流れも、実際の演奏録音を聴きながら、音量のバランスやMCのつけかた等、非常に長い時間かけて練り上げました。


『悲愴』の前は、『無限に広がる大宇宙』という曲で、ヴォーカルとパーカッション、デジタルピアノにて神秘的な雰囲気、音量も少し大きめの演奏形態でした。
デジタルピアノはストリングス音で、基本的に大きな動きがないコードをなぞるような動きにしてました。

これがピアノソロや連弾はもちろん、ピアノ伴奏による何かしらの楽器あるいは歌の曲であれば『悲愴』に対する観客の印象は違うと思います。

なぜなら、『無限に広がる大宇宙』にはピアノ音は一切出ておらずお客様にはピアノの音の印象がまるで無かった。
そのため、『悲愴』はピアノ音のみの純粋な加工されていない音になりますから、全く斬新に聴こえ、なおかつMCも相まって、印象に残ったのではないでしょうか。

逆に、さらに音圧のあるジャズの『ラブスコール』をやってしまうと、音量差が大きくなり『悲愴』がこじんまりと聴こえてしまいます。

曲順はこういった面でも重要なことです。

ようやく“クラシックに興味の無い人”が来てくれたこのチャンスを絶対に逃さないために、心をつかむ工夫をすることは非常に非常に重要です。




せっかく素晴らしい曲なのに、演奏者の見せ方や、企画力の無さや選曲で、曲や演奏の良さが伝わり切らない演奏会が、残念ながら沢山あります。

どんなコンセプトか、誰に向けた演奏会なのか・・・疑問に思ってしまう事があります。
そして、衝撃なのは、アンケートがない演奏会があること!


指摘やアドバイスがないなんて。
不幸だと思いませんか?

バンド界とクラシック界の違いはそこだと思います。


バンドの人たちは、ライブ後すかさずアンケートを取り、ライブ映像を見直し、ライブハウスのスタッフや共演者達に自分たちの今日の演奏がどうだったかを聞いて回ります。
しかもそのコメントは結構シビアで、かなり凹むこともしばしば。
でもこれは、ライブを、そしてバンド(演奏者)自体を良くするためには絶対に必要な事です。



しかし、クラシック界では、そんなにシビアにアドバイスしてくれる人が中々いないことがとても不幸だな、と思います。
ましてアンケートすら取らないなんて・・・
一体どこで自分の演奏、そして演奏会自体を振り返るのでしょうか。。。





私は、もっと多くの人にクラシック音楽を楽しんでもらうために、そして逆にクラシックしか興味ない人が、ちがうジャンルの音楽に興味を持ってもらうために、たかまつ楽器の講師やスタッフと共に
自分の意見や主張をどんどん出し合い、提案し、指摘し合い、皆で良い演奏会を“作って”いきたいです。


2分おんぷ@たかまつ楽器
by t_gakki | 2011-10-14 11:30 | レッスンの話/音楽教室関連